
昨今、MVNO(仮想移動体通信事業者) も増え 格安SIMもかなり充実してまいりました。
そこで、今回は、以下の MVNO の格安SIMを比較してみます。
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2016年2月11日 初版
格安SIMを価格で比較してみた
以下は、先の各MVNO について通信容量に対する価格をグラフ化したものです。

上記のグラフでは、価格が正確に読み取れないので、以下に、その価格表(データSIM)を掲載しておきます。
容量(GB) | nuro mobile (旧So-net) | FREETEL | mineo(マイネオ) | DMM モバイル |
---|---|---|---|---|
0.1 | – | 299円 | – | – |
0.5 | 0円 | – | 700円 | – |
0.6 | 100円 | – | – | – |
0.7 | 200円 | – | – | – |
0.8 | 300円 | – | – | – |
0.9 | 400円 | – | – | – |
1 | 500円 | 499円 | 800円 | 480円 |
1.1 | 600円 | – | – | – |
1.2 | 700円 | – | – | – |
1.3 | 800円 | – | – | – |
1.4 | 900円 | – | – | – |
1.5 | 1,000円 | – | – | – |
1.6 | 1,100円 | – | – | – |
1.7 | 1,200円 | – | – | – |
1.8 | 1,300円 | – | – | – |
1.9 | 1,400円 | – | – | – |
2 | 1,500円 | – | – | 770円 |
2.1 | 1,600円 | – | – | – |
3 | – | 900円 | 900円 | 850円 |
5 | 1,600円 | 1,520円 | 1,580円 | 1,210円 |
7 | – | – | – | 1,860円 |
8 | – | 2,140円 | – | 1,980円 |
10 | – | 2,470円 | 2,520円 | 2,190円 |
15 | – | 3,680円 | – | – |
20 | – | 4,870円 | – | – |
この比較から読み取れるのは、非常に単純ですが、
1GB未満であれば、So-net 0 SIM がコストパフォーマンスが良いことになります。
1GB以上であれば、DMM モバイル がコストパフォーマンスが良いことになります。
ここからは、それぞれの MVNO について、簡単に解説してみます。
So-net 0 SIMについて
So-net 0 SIM は、プロバイダーでも有名な So-net (ソネット) が提供する格安SIMです。
So-net (ソネット) では、0 SIM以外にも Play SIM が提供されています。
通信容量によって Play SIM を選択することでより安価なSIMを利用することができます。
良い面
- 500MB未満であれば無料通信となります。
- 音声SIM で +700円/月で、携帯電話という意味でも安価に利用できます。
- So-net は、MVNEでもあるので、将来にわたって MVNO としての安心感があります。
悪い面
- 5GB以上では、チャージ(3,800円/1GB)を利用することができますが、かなり高価になります。
- 音声SIM のMNP転出手数料が高い(7,000円)です。
- ターボ機能はありません。
- 高速・低速通信切り替えはありません。
- SIMの追加およびシェアはできません。
- 余った容量を次月持ち越しはできません。
- 即日開通に対応しておらず、MNP乗り換え時に最低2日ぐらいの(使えない)不通期間があります。
- お昼時などの込み合う時間帯はもちろんのこと通信速度が、今一つと言われています。
DMM モバイル について
DMM モバイル は、DVDレンタルあるいは動画配信サービスで有名な DMM が提供する格安SIMです。
業界最安値挑戦中をうたうだけあって、かなりリーズナブルな価格設定となっています。
良い面
- 1GB以上では、最安値水準の一つでしょう。
- SIMの追加およびシェアが可能な豊富なプランが用意されています。
- 余った容量を次月持ち越しすることができます。
- もし、容量分を使い切っても ターボ機能があるので、ネットを見るぐらいのことには支障ありません。
- 高速・低速通信切り替えを行うことがあり、低速時は、月の通信容量を減らすことなく利用することができ、節約することができます。
- オンデマンドMNP(2016.2.24提供)にて、MNP乗り換え時、即時開通することができます。
悪い面
- DMM モバイル は、MVNEが IIJ ですので、IIJ との契約によっては、将来にわたってプランが変更されることがあります。
- そもそもDMM は、DVDレンタルなどの会社で、プロバイダーなどの通信事業などが主だった会社ではないという会社のイメージに不安があります。
- お昼時や帰宅時間帯などの込み合う時間帯の通信速度が、今一つと言われています。
FREETEL について
FREETEL は、国産 SIMフリー スマートフォンを手掛ける MVNO および スマートフォン を販売する 通信事業に特化した会社です。
格安SIMも有名ですが、それ以上に 2015年 SIMフリー スマートフォン No.1 となるほどの格安スマートフォンでも有名でもあります。
良い面
- 格安スマートフォンも提供されていて、同時購入の方には、割引キャンペーンなどが有用でしょう。
- 最寄りのヨドバシで直接購入できるので、MNP乗り換え時、即時開通することができます。(また、ヨドバシが近くになくても電話で即時開通できます。)
- 高速・低速通信切り替えを行うことがあり、低速時は、月の通信使用量を減らすことなく利用することができ、節約することができます。
- 低速通信時でも ターボ機能があるので、ネットを見るぐらいのことには支障ありません。
悪い面
- “使った分”がコンセプトなのに、通信容量の刻み方が、少々、(DMMよりも)粗いです。
- “使った分”がコンセプトなので、余った容量の持ち越しや家族間での容量シェアなどはありません。
- 知らない内に最高額まで使ってしまうこともあるので、自分でコントロールが必要かもしれません。
- 最低利用期間 0 というが、実際には、12カ月の間は、MNP転出手数料が高額(最高15,000円)となるので注意が必要です。
- 自前で docomo への接続を行っていると広報されていますが、実際には MVNE のDTI(freebit) が一部介しているとされています。
mineo(マイネオ) について
mineo(マイネオ) は、関電グループの ケイ・オプティコム が運営する格安SIMを提供するMVNOです。
mineo は、au の回線を使用する MVNO として有名でしたが、ドコモの回線も提供することで
au 回線 を auプラン(Aプラン)、ドコモ回線を ドコモプラン(Dプラン) として提供しています。
良い面
- 1GB以上では、最安値水準の一つでしょう。ここで紹介している格安SIMと比較すると、若干、割高ではありますが、家族割など様々な割引があります。
- 家族などの仲間によるSIMの容量シェアが可能で無駄のないプランおよび機能が用意されています。
- 余った容量を次月持ち越しすることができます。
- もし、容量分を使い切っても ターボ機能があるので、ネットを見るぐらいのことには支障ありません。
- 高速・低速通信切り替えを行うことがあり、低速時は、月の通信容量を減らすことなく利用することができ、節約することができます。
- オンデマンドMNP(既提供)にて、MNP乗り換え時、即時開通することができます。
- mineo は、MVNEでもあるので、将来にわたって MVNO としての安心感があります。
悪い面
- サービスの充実度からすれば1番かもしれませんが、やっぱり、これらの格安SIMの中では、割高感は否めないところでしょう。
結局、どれが良いの?
結局、どれが自分にあっているか?簡単な項目を用意してみました。 ご購入時の参考になればと思います。
通信容量 1GB も使わない方
毎月の通信容量が 1GB に満たない方には、So-net 0 SIM がおすすめです。
通信容量が 1GB に満たない方は、それほど通信容量を必要とするアプリや動画などを視聴されている方ではないでしょうから、それほどの通信速度も必要ではないでしょう。
ただただ、維持費の安さからすれば、やっぱり、So-net 0 SIM ということになると思います。
また、通信容量 1GB も使わない方とはどんな方か?
以下に列挙してみました。
- スマートフォンでは、電話・Line・メール・ウェブをチェックするのがほとんどの方
- ネット(アプリ)で動画を視ない、あるいは、Wifiでのみしか視ない方
- 無料通話アプリなどでテレビ(動画)通信をしない方
- 無料通話アプリなどでの音声通話が 平均 約2時間 未満/日の方
通信容量 3GB までは使わない方
毎月の通信容量が 3GB に満たない方には、FREETEL がおすすめです。
通信容量が 3GB まだは使わない方は、たまに動画なども視聴されている方ではないでしょうから、ある程度、安定した通信速度も必要かもしれません。
そうすると、維持費の安さだけでなく、ある程度、通信速度が出るMVNOとなれば、やっぱり、FREETEL ということになると思います。
また、通信容量 3GB までは使わない方とはどんな方か?
以下に列挙してみました。
- ネット(アプリ)で動画をたまに視る方
- ゲームをたまにする方
- 無料通話アプリなどでの音声通話の時間を気にしない方
通信容量 を気にしたことがない方
毎月の通信容量 を気にしたことがない方には、DMM モバイル がおすすめです。
大容量の 20GB プランまであるのは、DMMが唯一?と言っても良いかもしれません。月額が安く大容量が利用できるという点では、DMMモバイルと言わざるを得ないでしょう。
ただ、3GB超えで利用される方は、通信容量を必要とするアプリや動画を普通に利用される方ですから、ある程度の通信速度がでるMVNOが良いかと思います。
そうなると、 FREETEL もしくは、mineo(マイネオ)
あたりが無難かもしれません。(あくまで、MVNOで通信速度の担保を求めるのは、非常に、無理があるので、あくまでこの中で言えば・・・という程度です。)
サポートや会社としての安心感がほしい方
サポートや会社としての安心感がほしい方には、mineo(マイネオ) がおすすめです。
そもそも格安SIMに業界において、あまり、サポートなどの充実度を求めるというのも変な感じかもしれません。
もちろん、クレーム対応などがしっかりしていることは望ましいですし、そうあって欲しいとは思いますが、それらの経費を削減した格安SIMでもあるかとも思いますので、
あまり期待を持ちすぎてもいけないのかなぁとは思います。
ただ、mineo(マイネオ) は、バックに関電がついていることもあって、それほど、変な対応もないのかなぁとは思います。
いかがだったでしょうか?
個人的にも気になった4社に絞って、調べたことを記載してみました。
案外、So-net 0 SIM って割高なんだなぁというのが、正直な感想です。まぁ、でも、700円/月で携帯が持てるということを考えれば安いのかもしれませんね。
気になるMVNOがあれば、以下からどうぞ。
- So-net は、http://mobile.nuro.jp/0sim/ へどうぞ。
- DMM モバイル は、http://mvno.dmm.com/ へどうぞ。
- FREETEL は、https://www.freetel.jp/ へどうぞ。
- mineo(マイネオ) は、http://mineo.jp/
へどうぞ。
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