「スマートフォン・MVNOの月額利用料とサービス利用実態(2015年12月) ( 出典:http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120160407500 )」にて
2015年末の調査で、ガラケー利用者の支払っている月額料金は、MVNO(音声付)の利用者より高額なのだそうです。
非常に興味深いので、ちょっとだけ深堀してみます。
2015年12月の調査結果
携帯電話の月額利用料金(端末料金を含まず)
以下は、株式会社MM総研 が 2015年12月に行った携帯電話の月額利用料金(端末料金を含まず)の調査結果です。
[出典 : 株式会社MM総研 ( http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120160407500 )]
[詳細データ(端末料金を含まず)]
フィーチャーフォン : 3,260円/月
スマートフォン : 6,283円/月
MVNO(音声通話対応): 2,072円/月
MVNO(音声通話非対応): 1,552円/月
フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)は、今でも3大キャリアが独占している状態です。
MVNO(格安SIM)でも利用できますが、ドコモ回線のMVNOであれば、ドコモ販売のフィーチャーフォンが必要となり、
キャリア提供のメールアドレスは使用できなくなりますから、ハードルが高いかもしれませんね。
フィーチャーフォン と MVNO(音声通話対応) を比較した場合、約1.5倍ほどの価格差があるのが、非常に興味深いところです。
これは、いわゆる情報量の違いで、うまく携帯電話を利用しているか否かの差でもあるかもしれません。
LINEなどの無料通話やSNS、メールを中心に利用される場合、MVNOは、かなりリーズナブルに利用できることが、この調査からもわかるのではないかと思います。
携帯電話の1週間の通話時間(分)
以下は、株式会社MM総研 が 2015年12月に行った携帯電話の1週間の平均通話時間(LINEなどのIP電話通話を含まず)の調査結果です。
[出典 : 株式会社MM総研 ( http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120160407500 )]
[詳細データ(LINEなどのIP電話通話を含まず)]
フィーチャーフォン : 19.9分/週
スマートフォン : 23.5分/週
MVNO(音声通話対応): 5.9分/週
非常に興味深い調査結果だと思います。
MVNO(音声通話対応)の通話時間の短さが異常に際立っていると思います。
フィーチャーフォン の通話時間は、データ通信がないのですから、それなりになるのはわかりますね。
スマートフォン については、どうなんでしょうね、かなりのばらつきがあったのでは?という感じがします。
うまく LINEなどのIP電話を利用している方は、もっと短いはずですし、
単純に フィーチャーフォン のかわりに スマートフォン を使っておられる方は、普通に(IP電話でない)音声通話を利用されているのではないかと思います。
MVNOを利用されている方は、音声通話と言えばデータ通信を介してIP電話を利用するのがもっぱらだと思います。
そう考えれば、IP電話でない音声通話は、相手がフィーチャーフォンあるいは固定電話への利用に限られる?のかもしれません。
このような利用形態であれば、MVNOは かなり割安感があるのではないかと思います。
携帯電話の月間平均通信量(GB)
以下は、株式会社MM総研 が 2015年12月に行ったスマートフォン利用者の月間通信量(GB)の調査結果です。
[出典 : 株式会社MM総研 ( http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120160407500 )]
「わからない」「ゼロ」「30GBより大(外れ値として対象外)」を除いた平均データ通信量は4.31GB(ギガバイト)、中央値は3GBとなった。
上記を除いた有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「~1GB以下」19.6%、「~2GB以下」21.4%、「~3GB以下」13.3%となり、約54%のユーザーが3GB以下の通信量となった。
また、MVNO利用者に現在契約しているデータ通信容量プランについては、以下のように記載されています。
「月間3GB以下プラン」63.1%が最も多く、「デイリープラン(110MB/日など)」9.8%、「月間5GB以下(3GB超)プラン」9.4%の順となった。
上記の結果からは、明確な見解を示せていませんが、概ね スマートフォン利用者もMVNO(格安SIM)利用者も 大体の方々が 3GB ぐらいのデータ通信容量があれば事足りるということのようです。
MVNOのプラン構成が、3GBまでを安く設定しているのは、これらのデータからきているのかなぁという感じです。
ただ、個人的には、MVNOのプランをもっと上手に細かく設定すれば、2GBプランあたりが最も多くを占めるのではないかと思います。
(あくまで想像です。イオンモバイルの2GBプランのキャンペーンが盛り上がったのも1つにはユーザのニーズがこのデータ容量にあるのかもしれません。)
もう少し、詳しいデータが欲しい方は、株式会社MM総研へお問い合わせください。
結局、MVNO(格安SIM)って安いの?
で、結局、MVNO(格安SIM)って安いの?
となりますよね。
上記のデータからすれば、少なくとも以下の条件をクリアされる方は、MVNO(格安SIM)の方が 間違いなく3大キャリアより安く利用できるでしょう。
- (IP電話を除く、いわゆる一般の)音声通話をあまり必要としない方
- データ通信が 2GB/月、3GB/月 以下の方
- MVNOで利用可能なスマートフォンをすでに持っている、あるいは、自分で選んで購入される方
もちろん、これ以外にも、10GB以上のデータ通信を行う方々にとっても MVNOは、かなりリーズナブルに利用できる事業体であると思います。
まだまだ、MVNOにも色々なプランがありますので、そこで自分にあったプランがどれくらいの価格になるか、よくよく調べて見られると、案外、MVNOでより安く利用できるかもしれません。
いかがだったでしょうか?
いわゆる情報弱者と呼ばれる情報が少ない方々にとって、うまく利用できるはずもないので、結局、割高な3大キャリアのプランに縛られ割高な料金を払い続けることになります。
ただ、3大キャリアもプランにうまくはまる方には、スマートフォンを安く手に入れいることもできますし、音声通話も安くできることもありますから、
一概に割高とも言えない面もあります。
ただ、先の調査結果からもわかるように 2GB あるいは、3GB以下程度のデータ通信しかしない方々、逆に 10GB以上のデータ通信を行う方々にとって MVNOは、
かなりリーズナブルに利用できる事業体であることは間違いないかと思います。
いずれにしてもネット上には、既にMVNO(格安SIM)に関するたくさんの情報があふれています。
確かな情報を拾って、うまく利用されることをおすすめします。