そもそも実質0円のスマートフォンを販売しても問題ないの?
2015年12月8日に、MNO(移動体通信業者)を管轄する総務省から「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」が出されました。
いわゆる 実質0円スマートフォン の廃止勧告(通告)のようなもので、3大キャリア向けに通達されました。
つまり、ドコモ、au、ソフトバンクに対してのみです。
MVNO(仮想移動体通信業者) に対しては、むしろ、「MVNOサービスの低廉化・多様化を通じた競争促進」にて促進しており、
実態としては、MVNOである UQモバイルが 実質0円スマートフォン の販売は何の問題もありません。
UQモバイルのぴったりプランはお得なの?
さて本題です。
UQモバイルのぴったりプランはお得なのでしょうか?
ぴったりプランは、以下のようなプランになっています。
さらに、実質、2万円代のスマートフォンを手に入れるには、お手頃かもしれません。
ただ、このプランは、旧来の3大キャリアが行っていた実質0円スマートフォンと同じように、非常に面倒な割引や制約が多いので一つ一つ簡単に解説してみます。
スマトク割ってなに?
スマトク割とは、
他社からの転入、新規契約時に24カ月契約をされた方に適用され、一律、1,000円/月 割り引かれるものです。
ここで注意すべき点は、他社からの転入です。
auあるいはau回線を使用しているMVNOからの転入は、他社からの転入とならないことに注意してください。
長期利用割引ってなに?
長期利用割引とは、
契約月から26カ月目以降に、24カ月契約をされた方に適用され、一律、1,000円/月 割り引かれるものです。
スマトク割の延長版という意味合いが強いです。永久に1,000円/月 割り引かれるものです。
ただ、auあるいはau回線を使用しているMVNOからの転入された方は、はじめて一律、1,000円/月 割り引かれることになります。
マンスリー割ってなに?
マンスリー割とは、
ぴったりプランと同時に以下のスマートフォンを購入した際に、対象機種に応じて当社指定の金額を、ご契約2ヶ月目から25ヶ月目までの間、月額基本料金を上限として割引くサービスです。
その際、同時に「端末購入アシスト料金契約」を結ぶことで、いわゆる実質0円スマートフォンの契約になります。
[ 対象となるスマートフォンの種類 ]
- 京セラ製「KC-01」
24カ月のローンの場合、1,240円/月となり、この金額が 端末購入アシスト料金 となります。
- LG製「LG G3 Beat」
24カ月のローンの場合、1,450円/月となり、この金額が 端末購入アシスト料金 となります。
- 富士通製「arrows M02」
24カ月のローンの場合、1,450円/月となり、この金額が 端末購入アシスト料金 となります。
SIMロックフリー端末として販売されているスマートフォンです。
また、端末を一括支払いで購入された場合、上記の 端末購入アシスト料金 を月額から割り引かれます。
自動契約更新ありってなに?
そもそもぴったりプランは、24カ月のしばりがあります。
契約月を1カ月目とし25カ月間が契約期間となります。そのため、26カ月目が更新月となり、その月に解約手続きがなければ、さらに24カ月の契約を自動で更新するというのが、
自動契約更新ありとなります。
更新月でない月に解約した場合は、端末購入アシスト解除料(つまり、ローンの残額)を支払う必要があります。
自動契約更新ありがあれば、もちろん自動契約更新なしでも契約できます。
その場合、自動契約更新ありであれば、一律、1,000円/月 割り引かれますが、自動契約更新なしでは割り引かれません。
さらに、スマトク割、長期利用割引も適用されまない点にも注意が必要です。
結局、いくらになるの?
項目 |
料金 |
契約手数料 契約の時だけ発生する料金です。 | 3,000円 |
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基本料金(月額) | 1,980円 |
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自動契約更新あり | -1,000円 |
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スマトク割 or 長期利用割引 | -1,000円 |
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端末購入アシスト料金 KC-01の場合 | 1,240円
一括払いの場合 : 0円
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マンスリー割 KC-01の場合 | -1,240円 |
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計 | -20円
一括払いの場合 : -1,260円
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いかがだったでしょうか?
かなり複雑なプラン構成になっているかと思います。3大キャリアがやっていた 2年(24カ月)しばりがバリバリに効いている感じですね。
ただ、案外安くSIMフリーのarrows M02が手に入ることは間違いないかもしれません。
