格安SIM(MVNO)と3大キャリア(MNO) の違い
ユーザからみた 格安SIM(MVNO)と3大キャリア(MNO) の違いを簡単に解説してみたいと思います。
格安SIM(MVNO)にはサポートがないと思った方が良い
そもそも格安SIM(MVNO)は、基本的に店舗(窓口)がない場合がほとんどです。
(最近は、各社とも窓口を増やすように力を入れていますが、
まだまだ多くは家電量販店に3大キャリアとともに “フリーSIM” として じっぱひとからげで窓口があるような感じです。
また、イオンモバイルも格安SIMに名乗りを上げたものの 3大キャリア の窓口とは比較にならないほど知識レベルが低いです。(高い方もおられますが、せいぜい店舗に1名から2名程度です))
何か問題があったときは、基本的にネットでの対応 もしくは 電話での対応となります。
購入した 家電量販店 などでは、ほぼほぼ何もやってくれません。
サポートは、あくまで家電量販店 の範囲でなく 格安SIM(MVNO)の販売元になりますので、問題対応としては、3大キャリアと比べれば心もとないかもしれません。
家族割りなどは ないと思った方が良い
3大キャリアでは、家族間の無料通話や同じキャリア内での通話が割安だったり、案外、音声SIMを利用される場合にはメリットも多いです。
そもそも格安SIM(MVNO)は、基本的にデータ通信を提供することがメインであり、通話に関しては借りているに過ぎないので、格安SIMでは、その辺りの割引はありません。
せいぜい、シェアSIMで共有し次月へデータ通信容量を持ち越せる、あるいは、家族割りとして月額数十円の割引がある程度です。
通話に関しては、格安SIMの音声通話は楽天でんわが良いみたい でも紹介しているようなサービスを別途契約することで割安なサービスを受けることができるようになります。
長期利用割引などは ないと思った方が良い
3大キャリアでは、長期で利用すればポイントなどが加算され、スマートフォンなどの割引や様々なサービスを受けることができることがあります。
格安SIM(MVNO)もでポイント制はありますが、そもそも格安なのでポイント自体がそれほど加算されるわけでもありません。
加えて それらのポイントの期限が短いなどの使い勝手の悪さもあり、ほぼ これらの有益性はないのかなぁと思います。
ましてや、格安SIM(MVNO)では、契約時の割引などがあるので、長く使えば むしろ割高になってしまうケースもあります。
キャリアのメールアドレスは使えない
このキャリアメールアドレスを使っていた方には、3大キャリアからのMNPによる乗り換えで一番困るかもしれません。
(最近ではSMSが主流になりつつあるので、そこまでの影響もないかもしれませんが・・・。)
携帯のキャリアメールアドレスは、主に親しい友人などに通知していることが多いので、格安SIMへ乗り換えた場合、変更せざるをえません。
一般的には、GMailなどの無料メールアドレスを使うのも有りですし、プロバイダー系の有料メールを利用されるのも良いでしょう。
Andoroid系のスマートフォンを使われる場合は、いずれにせよ GoogleのIDは必要となり、GMailを使った方が楽かもしれません。
ただ、これらのキャリアメールアドレスでない場合、着信拒否されているケースもあります。
格安SIMへの変更前に無料メールアドレスを取得し、連絡しておいて拒否となっている場合は解除してもらうようにしておいた方が良いでしょう。
また、いろんなユーザ登録にキャリアメールアドレスを使用されていた場合は、先に事前連絡と同じように、事前にメールアドレスを取得し、変更を行っておきましょう。
(格安SIMへの変更後には、キャリアメールアドレスが使えなくなっており、ユーザ情報の変更ができないこともあります。)
電話(アドレス)帳などは自分で移行しなければならない
3大キャリアへMNPで移行する場合、ほとんどが店舗(窓口)のサービスとして旧端末のアドレス帳を新端末へコピーしてくれます。
格安SIMでは、そのようなサービスは行ってくれません。
自分でコピーします。
(携帯(いわゆるガラケー)でもスマートフォンでもコピーできますので、やり方はGoogleなどで検索してみましょう。)
SIMのみ購入時は 開通設定(APNの設定など)も自分でやらなければならない
3大キャリアへMNPで移行する場合、新しい端末を同時に購入することになるかと思います。
そのため、店舗(窓口)で新端末のSIMの装着 および 開通までを行ってくれます。
格安SIMでは、そのようなサービスは行ってくれません。
ただ、端末と同時購入時にやってくれるところもあるようですが、基本的には、SIMの装着 および 開通までを自分で行います。
一般的には、書類が添付されているか あるいは 公式サイトにて手順を細かく解説していることが多いです。
それらの手順を確認しながら、作業をすすめることになります。
SIMフリーの端末は自由に選べるが 開通できるかは自己責任
最近では、格安のSIMフリーのスマートフォンも出ており かなり 安価で高スペックなものまであります。
それらの中から自由に選択、購入することができますが、必ずしも SIMを挿せば開通するとは言えないところがあります。
ほとんどの格安SIMの公式サイトでは、動作確認済のSIMフリーのスマートフォンの機種一覧が乗っていますので
そちらを確認の上、購入されることをおすすめします。
また、記載がない場合は問い合わせを行っても良いですし、MVNEがわかっているならそちらの公式サイトなどを確認されるのも良いでしょう。
(一般的に利用回線(ドコモ、au、ソフトバンク)毎に動作は同じになるはずです。
例えば、MVNOがドコモ回線を利用しているのであれば、ドコモ回線を利用している他社で動作確認済であれば、ほぼ動作すると思って間違いないかと思います。)
いかがだったでしょうか?
格安SIMは、まだまだ発展途上で なかなか一般の方々には難しい面もあるかもしれません。
ただ、ポイントさえ押さえていれば、かなりの割安感があるのは間違いありません。
うまく使っていきましょう。